ミュージカル『愛の不時着』日本人キャスト版のチケットを取った話。古舘伊知郎の講談から始まった私の沼ルート

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きっかけは、まさかの「講談」だった

正直に言うと、私は『愛の不時着』にずっと縁がありませんでした。

2020年に第4次韓流ブームを巻き起こし、Netflixで世界190カ国に配信されて社会現象になった作品だということは知っていました。でも「みんなが見ているから」という理由だけでは、なかなか手が伸びない。そういうところが、私のあまり良くない癖なのかもしれません。

転機は、古舘伊知郎さんの「トーキングブルース」でした。古舘さんが講談調で『愛の不時着』のストーリーを語る回があり、それがとにかく爽快で、笑えて、最後まで聞いていました。あの独特の語り口でテンポよく聞かされると、知らない作品でも「これは見るしかない」という気持ちになるものです。古舘さんの話芸の力をまざまざと感じた瞬間でした。

Netflixで見始めたら、想像以上にハラハラした

その後、満を持してNetflixで『愛の不時着』を見始めたのですが、これが想像以上に面白かった。

パラグライダーで竜巻に巻き込まれ、北朝鮮の非武装地帯に不時着してしまった韓国の財閥令嬢ユン・セリと、彼女をかくまうことになる朝鮮人民軍のエリート将校リ・ジョンヒョク。この設定だけでも十分に惹かれますが、実際に見てみると日本のドラマとはまた違う空気感があります。コメディとシリアスの振れ幅が大きく、ハラハラしたりヒリヒリしたりする場面が次々に来るので、気づいたら一気見していました。

「人気だから」で敬遠していた自分の判断が、いかに浅かったかを思い知らされた作品です。

そして、まさかのミュージカル化

『愛の不時着』は2022年9月に韓国でミュージカル化され、2024年2月に日本初上陸。実力派キャストの歌と演技が話題を呼んで異例の速さで再演、2025年12月には大阪公演も実現し、さらに2024年末には宝塚歌劇団でも上演されるなど、今なお人気が続いている作品です。

そして2026年、ついに日本人キャスト版が上演されることになりました。

普段、私はミュージカルにあまり縁がない人間です。観劇の習慣もほとんどありませんでした。それでも今回は迷わずチケットを取りました。古舘さんの講談で興味を持ち、Netflixでハマり、その流れのままミュージカルのチケットを押している自分に、自分でも驚いています。

公演情報(わかる範囲でまとめました)

これから観劇を考えている方のために、現時点でわかっている情報をまとめておきます。

東京公演

  • 期間:2026年7月12日(日)~7月26日(日)
  • 会場:THEATER MILANO-Za

大阪公演

  • 期間:2026年7月31日(金)~8月2日(日)
  • 会場:東京建物 Brillia HALL 箕面(箕面市立文化芸能劇場)

脚本はパク・へリム、演出はパク・ジヘ、音楽はイ・サンフンという、韓国版『愛の不時着』を作り上げたクリエーター陣がそのまま手がけているとのことで、世界観の作り込みには期待が持てそうです。

キャストについても、元BE:FIRSTでNHK連続テレビ小説「虎に翼」にも出演した三山凌輝さんがリ・ジョンヒョク役、元宝塚歌劇団花組娘役トップの花乃まりあさんがユン・セリ役を務めるなど、ジャンルの異なるバックグラウンドを持つ実力派が集まっている印象です。最新のキャスト情報や発売状況は、変更される可能性もあるので公式サイトでの確認をおすすめします。

観る前から、もう楽しい

考えてみると、私が今感じているこのワクワクは、観劇の本番より前から始まっています。

古舘伊知郎さんの語りに引き込まれ、Netflixで物語に引き込まれ、そして今、舞台でどう表現されるのかを想像して楽しんでいる。一つの作品が、こんなにいろいろな形で自分の前に現れてくるのは、なかなかない経験です。

舞台ならではの臨場感で、あのハラハラする展開や、ジョンヒョクとセリの一途な愛がどう描かれるのか。普段ミュージカルに縁がない自分が、当日まで指折り数えて待つことになるとは思っていませんでした。

公演まではまだ少し時間がありますが、この期待感も含めて『愛の不時着』という作品を味わい尽くしたいと思います。

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