【この記事のポイント】
- ・7年前に別れた恋人の訃報と、突然現れた「自分の娘」の存在——衝撃の第1話・
- ・中絶同意書に隠された水季の強さと覚悟
- ・「妊娠も出産もしないで父親になれちゃう」という言葉の重み
- 初回から引き込まれる世界観と実力派俳優陣の演技
※以下、ネタバレを含みます。
ここ最近、ひょんなことからテレビドラマをよく見るようになった。前クールも『Believe 君にかける橋』、『アンメット ある脳外科医の日記』、『9ボーダー』など素敵な作品がたくさんあったが、早速見つけてしまった。
ここ最近では間違いなく一番心にしみる綺麗な世界観のドラマ——『海のはじまり』。
第1話からグッと引き込まれ、ラストはちょっとウルっときた。でも、ただの綺麗で感動させられる話でもないんですよね。家族の愛、命の価値観、人生の選択肢。周りの人たちも食い入るように見ていた。超大作になりそうな雰囲気のあるドラマだ。
美しすぎる「海」の始まりと、水季の言葉
美しく綺麗に広がる海の描写から物語は始まる。
「どこから海?」「終わりはあそこ?」「どこが終わり?」
「終わりはないね。ずーっと海でその先に海岸があるの」
そんな話をしながら海辺を歩く南雲水季(古川琴音)と娘の海(泉谷星奈)。先を歩く海に「いるよ。いるから大丈夫。行きたい方行きな」と声をかける水季。本当に親子の綺麗な世界線だ。古川琴音さん、初めて知ったが凄く透明感ある純粋な雰囲気があってしっくりくる。
突然の訃報と、隠されていた「7年前の真実」
場面は変わって通勤電車。月岡夏(目黒蓮)は印刷会社に勤めるサラリーマン。薬品会社で働く百瀬弥生(有村架純)という恋人がいる。
そんなカップルのたわいもない食事の最中、夏に一本の電話が入る。南雲水季の訃報だった。
7年前、夏と水季は大学時代に付き合っていた。就職活動の時期、水季は人工妊娠中絶の同意書にサインするよう迫る。
「これは誰も悪くない。謝るのはやめよ」
「ほかの選択肢は、」
「考えて決めた。夏君はおろすことも産むこと出来ないんだよ。私が決めていいでしょ」
水季は夏を思う気持ちと子供を産み育てたい気持ちがあったんだよな。自分が本当に思ったようにしか生きられない真っ直ぐで不器用な人だったんだな。
同意書にサインする夏。程なくして水季は大学をやめ、別れを切り出してくる。「私、夏君に相談して自分の気持ちが変わったことないし」——この電話が最後だった。
水季、本当にマイペースでわがまま。でも凄くつよい。
「妊娠も出産もしないで父親になれちゃう」という言葉の重み
葬儀で夏は海に話しかけられ、水季の母・朱音(大竹しのぶ)に声をかけられる。夏がサインした同意書を見せられながら朱音は言う。
「男の人は隠されたら知りようがないですよね。妊娠も出産もしないで父親になれちゃうんだから」
「海の父親やりたいとか思わないですよね。分かってます。押し付けようとしてるんじゃないんです。水季のわがままの結果です。ただ、想像はしてください。この7年の水季のことを。今日1日だけでも」
このセリフ、男として考えさせられる。じんわり響く。大竹しのぶに言われるとより一層響く。
「夏君!」と笑顔で手を振る海に、夏は水季の面影を重ねた。
帰宅した夏に弥生が「辛いね」と抱きしめる。「なにも知らなかった。辛いなんて思っていいほどなにも知らない」と涙を流す夏。夏、悔しかっただろうな。やるせないだろうな。
「夏君、海のパパでしょ」——動き出す運命
翌日、海が一人で夏の家を訪ねてくる。「来たこと、あるから。練習した」
海は母親のスマホに残った動画を夏に見せる。画面の中の水季が語りかける。「季節、分かる? ママ、夏が一番好きなの。でもダメ。夏はママがもらいました。夏が迎えに来るまでママ、大人しくしてる」
夏もスマホを取り出し動画を見せる。「見て〜、海。海大好き〜」「海もママ大好き」
「夏君、海のパパでしょ。夏君のパパ、いつ始まるの?」
昔愛した人からの画面越しに込められた愛。母親から娘へ画面越しに込められた最後の愛。涙を流す父親。そして、うっすらと涙を流す僕。
初回からグッとくる、ずっしりとした内容だった。もうこれで最終回でいいんじゃないかってくらいに。出演者も完璧で、世界観にどっぷり引き込まれて最後はほろっときた。7年間の物語と夏の決断、一週間心して待ちたいと思う。
よくある質問(FAQ)
Q. 第1話のあらすじを簡単に教えてください。
主人公の月岡夏が大学時代の恋人・水季の訃報を受け、葬儀で水季が自分に黙って産み育てていた7歳の娘・海と出会う物語です。
Q. 水季はなぜ夏に黙って子供を産んだのですか?
夏に負担をかけたくないという思いと、自分の人生を自分で決めるという強い性格からです。
Q. タイトル「海のはじまり」の意味は?
娘・海の人生の始まり、夏が「父親」として始まる瞬間、そして水季との思い出の場所である海など、複数の意味が込められていると考えられます。


コメント